市場の環境変化に対応した
ブランドルールの管理と策定に取り組む

JCBは日本発唯一の国際ペイメントブランドとして、国内外でブランドライセンス事業を展開しています。JCBならではのブランドサービスの提供に関わる業務を統括している部署が、私の所属するブランド事業統括部です。
そのなかで私は、主に二つの業務に携わっています。一つはブランドルールの管理と策定に関わる業務です。ブランドはいわば信用の目印のようなものですので、簡単に複製されたり、不正使用されたりしないためには厳格なルールが必要になります。その一方でマーケットの環境変化や新しい決済手段の登場により、既存のルールを改定する必要も生じてきます。厳格さを維持しつつ、いかに環境変化に対応したルール策定を行うかが私の役割になります。
ブランドルールの改定は、イシュアである国内外のカード会社、提携先の金融機関や会員の方、また加盟店など、多くのステークホルダーに影響を及ぼすことになるので、誰にとってもプラスとなる着地点を見いだす必要があることがもっとも難しい点です。例えば、カードデザインの仕様に関しても、最近ではカードの表面全面にキャラクターをデザインしたカードやナンバーレスカードなども登場しています。デザインを追求するあまり偽造カードに見られてしまうなど、信頼性・利便性を損なわずにマーケットの要望に応えるため、どこまでデザインの許容範囲を認めるか、それを探るのが難しさでもあり、仕事の面白さにつながるところです。

自分が関わったサービスやプロダクトが多くの会員の方の生活に役立っていることを実感

もう一つの業務は複数部署にまたがる横断案件の取りまとめ役です。最近では、不正利用ブロックのシステム開発プロジェクトに携わりました。不正利用対策に関わる案件などでは、加盟店部門や信用管理本部などが関係してきます。各部署からプロジェクトメンバーが参画しますので、プロジェクトの統括部署として業務の調整やスケジュール管理などの役割を担っています。リリースによる影響を確認し、必要な調整事を見極め、各組織に働きかけるのも、私の仕事になります。
どちらの業務も、国際ブランドホルダーとしての根幹に関わる仕事ですので、その責任の重さと重要性を感じながら仕事に取り組んでいます。いちばんの仕事のやりがいは、自分がやった仕事の成果が目に見えること、実感できることです。自分が関わったサービスやプロダクトが最終的に実物として世に出て、多くの会員の方に利用されていることにやりがいを感じ、確実に人々の生活に役立っていることを実感できます。

海外事業や海外拠点での駐在を経験し、
国際ペイメント事業のプロフェッショナルを
目指したい

中国から日本に留学し、大学院では東洋史を専攻しました。日本で仕事に就きたいと思い、業界を問わず、日本企業でグローバルな展開をしている会社を軸に就職活動を行いました。JCBとの出会いは、大学内での会社説明会に参加したのがきっかけです。日本のキャッシュレス業界の現状を聞くなかで、今後の業界の成長性・JCBの将来性に強く関心を持ちました。もちろん、日本発唯一の国際ブランドホルダーとして、積極的な海外展開をしていることも、大きな魅力のひとつでした。社員には海外からの留学生も多く、その点でも安心して働けると確信しました。
入社後、会員サービス部に配属され、4年間ほど会員の属性情報の管理業務を担当し、主に住所や口座などの手続き変更をウェブ上で行えるデジタル化に携わりました。その後、現在の部署に異動しましたが、将来は海外事業や海外拠点での駐在などを経験し、国際ペイメント事業のプロフェッショナルを目指したいです。海外戦略の策定や国際的な決済業界のルールづくりなどにも関わる仕事ができたらと思っています。