世界各地のマーケットを睨みつつ、
担当国における
JCBビジネスの拡大に挑む

山田 周Shu Yamada
2014年入社
海外駐在員(タイ・バンコク)
所属部署・役職は取材当時のものです
my career
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2014年
セキュリティー推進部
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2017年
トレーニー(ロンドン)
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2018年
人事部
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2021年
国際統括部
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2021年
海外駐在(シンガポール)
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2024年
海外駐在(バンコク)
ロンドンでのトレーニー経験で身についた、
世界のマーケットを俯瞰して考える習慣
学生時代から、一度きりの人生、日本を飛び出して海外で挑戦する機会がほしいと思っていました。JCBに入社後、「海外で働いてみたい」という想いがますます強くなり、海外トレーニー制度に応募しました。応募時は成長が著しいアジアに行きたいと思っていましたが、面接時に、「アメリカやヨーロッパなどの先進国で、カードの決済状況や最先端の決済技術を学んでからアジアへ行くのも面白いのでは?」というアドバイスが決め手となり、ロンドンに1年間赴任することになりました。
ロンドンでのトレーニー期間は、欧州各地における営業案件の統括業務を中心に、販売促進案件や非接触決済の技術サポート等、いろいろな取り組みに従事しました。同時に、域内各地のマーケットリサーチや、当時日本には未上陸だった新規金融、決済サービスを自ら体験し、レポートを書く活動も行っていました。帰国後、それらの技術が日本や東南アジア各地で急速に普及していく様子を見て、さまざまな国や地域のマーケット状況を掴み、今後どのような影響を及ぼすのか、自ら調べ考えることの重要性を痛感しました。このような視点で調べ、考える癖がついたことは、現在の業務への取り組み方に大きく生きています。

東南アジアの金融技術のハブスポット、
シンガポールで味わった刺激的な日々
帰国後は人事部を経て、2021年に海外駐在員としてシンガポールに赴任となりました。そのミッションは、東南アジアにおいて新しい技術を取り込み、JCBの発行事業の拡大に繋げていくというチャレンジングなものでした。シンガポールは東南アジアの金融技術やベンチャー企業のハブスポットで、JCBが攻めたいマーケットはタイ、ベトナム、インドネシアなど。何か生かせるものはないか、各国・地域の現地の銀行やベンチャー企業を数多く訪問し、さまざまな情報をインプットしました。そのなかで、将来的に大きな案件に繋げるためのビジネスアイデアがどんどん生まれたのです。新しいチャレンジは一朝一夕にはならず、その難しさを感じる日々でしたが、刺激的で自身にとってプラスでしかないすばらしい経験となりました。
本社を含むプロジェクトメンバーと一丸となり取り組んだ結果、今日にも繋がっている成果の一例として、東南アジア全域の銀行パートナー様への付加価値提供を企図したデータプラットフォーム導入、訪日渡航者向け新規チャットボットサービス構築などがありますが、正直なところやりたいことはまだまだあり、いまもまだ頭の中に100も200もアイデアが詰まっています。

JCBのタイ事業全般に携わり、
その未来に向けた変革を担う
タイ現地法人に着任したのは2024年です。シンガポール赴任時のミッションとは違い、実際にビジネスを動かす現場への環境変化という新たな挑戦にうれしさを感じていました。現在の業務は、JCBのタイ事業におけるほぼすべてに関与しており、企画、事業開発、予算管理、カンボジア・ラオス等への営業活動など多岐に渡ります。さらには、管理部門やマーケティング部門のサポート役として、契約や決裁取得のために必要な現地スタッフと本社間の橋渡し役も担っています。
現在、タイのマーケットは岐路に立っています。マクロ経済も緩やかな成長局面を迎えているなかで、従来戦略の継続では事業拡大がなかなか難しい状況となってきています。そこで私に課せられたミッションは“変革”すること。現在は、新規プロダクト立ち上げに向けた活動の他、コード決済プロジェクトへの投資を加速するために、現地パートナーへのヒアリング、交渉活動、本社との戦略合意の形成に注力している最中です。これは、タイにおけるJCB事業の将来に向けた大きな一歩になるはずです。まだ道半ばですが、非常にやりがいを感じていますし、何年かかるかわかりませんがしっかり結果を残したいと思っています。

ゆくゆくはJCBの国際ブランド事業全体を
束ねられるリーダーとして成長したい
これまで、イギリス、シンガポール、タイと複数の国で経験を積んできました。世界各地の決済市場がますます高度化・複雑化していくことを踏まえると、その他の拠点にも身を置き、より多くのマーケットを肌で感じることが重要だと思っています。JCBの海外ビジネス拡大に向け、チャレンジしていく経験がまだまだ必要です。
また、東南アジアのような成長の著しいマーケットを見ていると、JCBがこれまで培ってきたビジネスノウハウやアセットを生かし、決済以外のビジネスにもトライできるのではないかと思っています。「決済」というJCBの本業に加え、第二、第三の柱となるような新規事業を、日本国外で立ち上げるようなプロジェクトに挑戦してみたいです。
ゆくゆくは、JCB の国際ブランド事業全体を束ねられるリーダーとして成長したいと考えています。そして、目指すは JCB を世界のトップクラスと肩を並べるブランドにすること。そこに向けてのアイデアはたくさんありますが、まだまだ形になっていないため、いつかは自身のアイデアを成熟させ、JCB の国際事業における成長の起爆剤としてビジネスを結実させたいですね。
