海外のお客様と対峙する
なかで、
JCBの成長に資する
ビジネスへの感度を磨く

西郷 史佳Fumika Saigo
2017年入社
海外駐在員(ハノイ)
所属部署・役職は取材当時のものです
my career
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2017年
北海道営業部
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2020年
国際営業推進部
(現国際営業部) -
2021年
国際統括部
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2023年
トレーニー(バンコク)
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2024年
海外駐在(ハノイ)
国内でのインバウンド誘致施策で気づいた
海外ビジネスの可能性の大きさ
海外トレーニー制度の応募にあたっては、初期配属された北海道営業部での経験がきっかけとなりました。
当時、北海道でインバウンド需要が急増するなか、銀行や加盟店のお客様から多くのリクエストが寄せられたのは、さらなるインバウンドの誘致・促進でした。そのひとつとして私は、さっぽろ雪まつりでのイベントなど外国人観光客の受入施策を担当。まさか北海道営業部のなかで海外につながる仕事を経験するとは思ってもいなかったので、正直なところ驚きました。しかし、海外会員に視野を広げると、銀行や加盟店のお客様に対して JCB として提案できる幅が一気に広がることに気がつきました。
また、夏休みにミャンマーやベトナムへ旅行をした際、「JCB が利用できるお店が意外と多くあるな」「自身の会社は想像以上に健闘しているな」と実感したことが相まって、国内での営業経験を生かして JCB のマーケット拡大に寄与したいと思うようになりました。インバウンド施策を実行した際に、タイや中国の観光客の消費行動についても研究したため、実際に現地に行って自分の目で見てみたいという想いが強く芽生えたのです。

国内での成功事例を
いかにローカライズするか?
2020年に国際営業推進部(現国際営業部)にて EC モールをメインとした販売促進の企画と運営、2021年には国際統括部で海外発行カードのプラチナサービス運営等を経験し、2023年にトレーニーとしてタイ・バンコクに赴任しました。トレーニーでは、広告やイベントを通した JCB のブランディング活動や、国内プロモーション、インバウンド施策に向けたデータ分析に取り組みました。そこで痛感したのは、JCB が国内でやってきたことがそのまま現地で通用するものではないということです。例えば、北海道で実施したインバウンド施策が有効だと思い提案した際も、「今は事情が変わっているため、タイにアジャストした提案をしてほしい」という要望を受けました。どうローカライズするかは現地スタッフや現地の提携先と一緒に考える必要があり、また、現地の人の暮らしや決済との関わりを熟知すべきだということを痛感した経験でした。
このようにフロントに立つ営業として高い視座を持つことの大切さを学ぶことできたのは、現在、ベトナム・ハノイで海外駐在員として業務を推進するにあたり大きな糧となっています。

成長マーケット・ベトナムで奮闘し、
成果を上げるなかで実感す自身の成長
2024 年に海外駐在員としてベトナム・ハノイに赴任し、現在は大きく3つの分野の業務を担当しています。
①現地の銀行との、モバイルペイメント推進・システム開発・プロジェクト運営を担う「システム・オペレーション」、②新カードプロダクトの立ち上げやカード獲得施策、販売促進イベントなどに関して、現地の銀行との交渉を行う「銀行営業」、③予算管理や税務対応、現地スタッフ採用・人事労務などの「拠点運営業務」。
このように海外駐在員の業務は多岐にわたり、まるで会社でいう3部署ほどを一気に担当しているようです。加えて、ベトナムは成長マーケットであるためとにかく案件数が多く、毎日必死に勉強している最中です。一つひとつのプロジェクトのインパクトは国をまたぐほど大きいものもあり、決済マーケットのダイナミズムを感じています。
困難なことも多いですが、頼ってくれる現地スタッフと一緒に悩んで解決策を考えた結果、新プロダクトがリリースされるなど、商談に合意するたびに大きな喜びを感じています。そのような日々の積み重ねが、確実に自身の成長につながる経験になっています。

よりアジアの人々の生活に根付く
決済サービスとして JCB を浸透させていく
海外駐在員としての来期の目標は、ベトナムにいる数多くのお客様とのリレーションをより強化していくことです。そのためにはまず、パートナー様に JCB の戦略をしっかり伝えるとともに、「キャッシュレス業界全体としてどう取り組んでいきたいか」というディスカッションを対等に重ねていけるようにならなければと考えています。
新規提携や新カードプロダクトだけでなく、モバイルペイメントをはじめとした、キャッシュレスの利便性向上のための取り組みを大切にし、JCB をアジアの人々の生活に根付く決済サービスとして浸透させていきたいです。
また、学生時代から旅行が好きな私としては、ベトナムの周辺国の旅行需要に注目した優待やサービスなど、ベトナムならではの活動も増やしたいです。そのために、時間が許す限り国内・周辺国を周って、その地域や土地ごとの消費動向やマーケット規模を学ぶ必要があると思っています。さらに将来は、ベトナムでのビジネスの成功事例を日本国内で水平展開するなど、国内外の双方向のコミュニケーションをとれる人材になれたらうれしいです。
