海外拠点の経営に携わり、
JCBの国際事業の
一翼を担う醍醐味

嵯峨 康平Kohei Saga
2014年入社
海外駐在員(アメリカ合衆国・ロサンゼルス)
所属部署・役職は取材当時のものです
my career
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2014年
カード発行部
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2018年
トレーニー(ロサンゼルス)
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2019年
国際営業二部
(現国際営業部)
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2021年
海外駐在(シカゴ)
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2023年
海外駐在(ロサンゼルス)
国際展開の最前線で業務に携わりたい
海外トレーニーはそのキャリアへの第一歩
私が JCB へ入社を決めたのは、「日本で生まれた、ただひとつの国際カードブランド」という独自の立ち位置に惹かれたからです。初期配属は国内部署からのスタートでしたが、入社当初から海外事業に携わりたいという想いがあったため、入社5年目のタイミングでキャリアの方向性を変え、“海外”へ舵を切ることを決断しました。そこで、海外トレーニー制度に応募し、ロサンゼルスへ赴任しました。
1年間のトレーニーでは、現地法人の運営に関わる予算管理から、戦略立案やプロモーション企画、さらにはアメリカの加盟店に対する営業サポートまで多岐に渡る業務を経験。国内のカード発行業務しか経験していなかった私にとって、短期間で多くを学ぶ充実した日々でした。また、現地スタッフと一緒に仕事をするのも初めてのことだったので、どうしたら上手くコミュニケーションがとれるか、わかりやすく伝えられるかを模索する毎日でした。ここで悩んだ経験は、いま駐在員として業務に取り組むなかで大きく生きています。
そして、トレーニーを終えた後は、「本社で国際事業の推進に従事しつつ、いつかは駐在員として国際展開の最前線に立ちたい」という目標を抱くようになりました。

協業先との関係性を深め、案件推進につなげる
その難題に挑んだ、初めての海外駐在
トレーニー期間が終わると帰国後は国際営業部へ配属され、今度は本社からアメリカ拠点をサポートする役割となりました。国際営業部では本社の米州担当として社内、他部署との業務調整やシステム開発を含むプロジェクトに従事し、JCB の国際事業の全体を俯瞰した経験を積むことができました。その後、念願の海外駐在員として、2021~2022年はシカゴに赴任しました。
シカゴオフィスは協業先との関係強化・加盟店拡大を主眼に2021年に新設されたオフィスで、当時は私を含めた計2名の駐在員からなるとても小規模なものでした。立ち上げ当時のミッションは、いかに早く協業先と安定的に案件を推進し、新しい地でのビジネスが円滑に回るようにするための基盤をつくることでした。オフィスを「1」からつくり上げるため、トライアンドエラーを繰り返す日々でした。
協業先とのプロジェクトでは、お互いが違う価値観・優先度を持っていることを意識しながら、根気強く先方担当者やマネージャーと直接コミュニケーションを取ったり、本社と先方システム本部の橋渡しをしたり、北中南米のさまざまな提携先と協議したり……など、文字どおり東奔西走しました。こうした一つひとつの種まきによって、協業先と綿密な関係を築くことができ、スピード感のあるプロジェクト推進のための体制構築に寄与したと自負しています。
自身をトレーニーの頃と比較すると、本社の方針に基づいて自身で決断する場面が圧倒的に多くなり、当然難しさはありましたが、その分大きなやりがいがありました。

海外拠点の経営企画に携わり、
ビジネスパーソンとして必要なスキルを吸収
2023 年にはロサンゼルス赴任となり、現地法人の会社全体の業務計画や予算管理などの企画に携わりました。ここでは、ひとつの会社を経営するために必要なあらゆる業務に従事しました。ロサンゼルスはアメリカのヘッドクォーターであり、ここでの取り組み次第でアメリカにおける JCB の事業が決まる、と言っても過言ではありません。その重要性そのものが仕事の醍醐味につながっています。仕事をするなかで意識しているのが、いかに現地の営業スタッフのモチベーションを高めて一緒に目標を達成できるかということです。現地法人のマネージャーとも話し合いながら部署や営業スタッフごとの目標をつくっていますが、それぞれ持つ想いがあり、そう簡単にはいかず試行錯誤しているところです。
自分自身、実務として経営企画に携わるのは初めてのことなので、この1年は正直手探り状態でした。ですが、1年が経ってようやく改善すべき点が多く見えてきて、これから順々に着手しようとしているところです。このような拠点の経営自体に携わる機会は、日本の本社だとなかなか得ることができない貴重な経験です。予算については経理部門と話したり、業績目標については営業部門と話したりと、そのすべてがビジネスパーソンとして必要なスキルであり、だからこそ一つひとつの取り組みにやりがいを感じています。

これからも海外と関わりを持ち、
JCB の国際事業の発展を担う人材でありたい
入社当初からの希望を叶えてロサンゼルスで仕事をしている現在も、やはり国際事業は面白いなと感じています。国内外のさまざまな関係者とのやりとりを経て物事を進めていくことは、容易ではありません。各地域や協業先ごとのスタイル・価値観を理解することはもちろん、特色に応じてアプローチ手法を変えるなどの臨機応変な対応が求められます。しかし、その困難をひとつずつ乗り越えることで事業が徐々に拡大していくことを実感でき、それが働くモチベーションにつながっています。
私のキャリアの原点でもある“日本で生まれた、ただひとつの国際カードブランド”というフレーズは、異国の地でも安心して決済ができるような国際事業の発展を担うために、初心を思い出させてくれます。今後の国際展開において、私は、“JCB が持っているものをただ売る”のではなく、“選ばれるものを売る”ということが重要だと考えます。そのために、さまざまな決済の仕組みが登場しているなかで手段は「クレジットカード」に限ることなく、世の中がどう変化しているかにアンテナを張り続けながら、今ある商材にとらわれず、JCB として何ができるかを考えていくことが大切だと思います。
