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組織の変遷について

クレジットカードを使った決済において、カード情報の読み取りに長年にわたって使われていた磁気ストライプが2000年頃からICチップに進化していくという動きがあり、IC技術を使ってカードや端末の仕組みを整備したり、業務の大きな変化に対応したりする必要から、今日のブランドインフラ本部のルーツと言える 組織が組成されました。2009年の事業部門制導入を機にブランド事業統括部門傘下に設立されたのが、「ブランドインフラ推進部」であり、これがブランドインフラ本部の基礎となっています。その時点でICは元より非接触カード、モバイル、ネット決済での認証スキームなど多岐に亘るプロダクト・ソリューションを開発・提供する役割を担うようになりました。その後、2021年4月にそれまで国際本部で見ていたネットワーク領域を統合し、文字通り国内・海外の決済・認証に関わるEnd-to-endの領域を見る「ブランドインフラ本部」を組成するに至っています。

EMVCoによる国際標準化

日本・アジア発ブランドとしての
国際標準策定への貢献

組織の成り立ち、という意味では全世界共通の仕様や基準を策定する団体である国際標準化団体「EMVCo」のメンバーとして、JCBは2004年に日本発唯一の国際決済ブランドとして参画しており、日本、そしてアジアを良く知るメンバーとして、バランスのとれた国際的な基準の策定に貢献してきています。EMVCoはVisaやMastercard含む国際6ブランドで運営していますが、それぞれがビジネスでは競合である中、セキュリティや互換性という観点ではブランドの垣根を超えた協力が必要不可欠であり、「安全で世界中どこでも使える」という共通の目的感を持って国際標準の策定を進めています。

ブランドインフラ本部のミッションと将来

決済の在り方の変化

近年では、商品の購入において、スマホを中心とした対面・非対面でのデジタル決済が急速に浸透し、デジタル技術が決済の在り方を変え始めています。今では母体が金融業界でない企業を含むさまざまなプレイヤーが決済の領域に参入してきています。ブランドインフラ本部のミッションは、そうしたデジタル化が進む中で、国際的な最先端の環境に身を置きながら、決済における新しい技術の開発や実装を通じて安心・安全で利便性の高い取引体験をお客様に提供していくことだと考えています。また、国際ブランドとしてビジネスを拡大していくうえで、JCBが独自の付加価値を提供することは今後ますます重要になっていきます。JCBブランドのサービスを利用するお客様にJCBならではの価値を提供していくという、非常にチャレンジングで創造的なものになりますが、それを具現化するための裏付け-技術を駆使する役割も、ブランドインフラ本部が担っていくことになります。進化の早い業界に身を置き、歴史が培ったお客様からの信頼を武器に、新たなスタンダードづくりにチャレンジする。常に先を見ながら、今世の中にないものを創る。そんな仕事に取り組みたい人と出会えることを楽しみにしています。