なぜ、JCBを選んだのか

世界的な影響力を持つ国際ブランドの一員として、
クレジットカード決済仕様の策定に携わりたかった。

前職では、ICカードを発行するイシュア向けのシステム開発や、ASPサービスの開発に取り組んでいたため、カード会社や金融業界とは接点があり、JCBをお客様として担当したこともありました。その頃はJCBに対して、国際ブランド6社のうちの1社で、ルールや仕様の策定で業界をリードする存在として、ある意味メガバンク以上の影響力を持った企業と認識していました。クレジットカードが利用されている裏側にはどんな仕組みがあるかに興味を持ったこと、またJCBという国際ブランドの一員として、自分も国際的な仕様の策定に携わっていきたいという想いもあり、転職活動を行い今に至ります。選考の際に、仕様づくりに携わりたいという希望を伝えましたが、入社後はその希望にかなった仕事に取り組むことができています。

現在の仕事

非対面・デジタルペイメント領域における決済プロダクト開発、
決済の新たなスタンダードを
議論し策定していく仕事。

入社以来、決済プロダクトの仕様設計や企画の仕事に携わっています。
現在は非対面決済・デジタルペイメントプロダクトの構築に携わっていますが、非対面決済は、対面決済がICチップを用いることでセキュリティが担保されているのに対し、セキュリティやインターオペラビリティ(相互運用性)がまだ確立されていない状態にあります。私の仕事は、JCBとしての非対面決済・デジタルペイメントのプロダクトの開発を行うとともに、セキュリティやインターオペラビリティ確立のための仕組みやルール、要件などの検討や策定を社内外の関係者とコミュニケーションを取りながら進めていくことになります。社外の関係者とのコミュニケーションでは、特に私がメンバーとして参加している業界の国際標準化団体であるEMVCoでの議論が重要です。EMVCoは、VISA、Mastercardなど世界をリードする国際決済ブランドが集まって、決済のルールや仕様を議論し、標準化を進める団体です。私はトークナイゼーション(カード番号をトークンと呼ばれる代理データに置き換える仕組み)ワークグループに所属し、トークナイゼーションを利用した決済のフレームワークやユースケース、また将来像について議論しています。前職と比べると、決済を利用する消費者の視点から考えることがより重要になっている、と感じます。

仕事のやりがい、働き心地など

世界の決済スタンダード策定に関わるやりがい。
フレキシブルな働き方ができる環境。

決済がデジタル・モバイルファーストへ移行している中、新たな仕組みにおけるスタンダードづくりに携われていることについてはやりがいを感じています。また、EMVCoへの参加に関しては、決済における世界の最新トレンドをキャッチし、いち早く自社のサービスに取り込むことで選ばれるブランドとしてふさわしい価値を創ることに貢献できている、という手ごたえも感じています。
現在の仕事は英語を使う機会が多いのですが、前職では利用していなかったので、入社後に日々勉強して仕事に活用しています。
EMVCo会議は深夜帯に会議が設定されることもありますが、その分出社が午後からにできるなど、負担がかかり過ぎない働き方が実現できる環境です。休みも取りやすいですし、週2~3日の在宅勤務など、自分のペースで働くことができます。ブランドインフラ本部体制になってからは、新たな決済プロダクトを考案するにあたって重要となる決済ネットワークなどインフラ部分の担当者ともコミュニケーションがとりやすくなり、より消費者にとって利便性が高く有用なサービスの設計に取り組めていると感じています。

今後の展望など

技術革新が進み、新たなビジネス領域が生まれていく中で、
JCBブランドの存在感を高めていきたい。

NFCタグ決済(タグをスマートフォンでタップして読み取り、お客様のスマートフォンで決済する仕組み)やTap On Mobile(スマートフォンを加盟店の決済端末として利用する仕組み)など、スマートフォンを決済に活用する新たな決済プロダクトの開発についても、ブランドインフラ本部は積極的に実施しています。デジタル・モバイルファーストの市場において、新しいブランドプロダクト・サービスの企画・開発に取り組んでみたいという意欲のある方や、実際に金融業界やシステム会社などで決済インフラのシステム企画・開発経験がありその経験を活かしたいと考えている方は、ブランドインフラ本部での仕事にフィットすると思います。現場実装の経験や課題から実態を踏まえた仕様を検討できると思いますし、意欲があれば国際標準化団体での活動にも参加できます。

技術革新が進むことで、バーチャルな世界で活動するというライフスタイルも今後さらに進んでいく可能性があり、それによりバーチャル世界での経済活動もより活性化し、JCBにとってもビジネスチャンスが生まれていく可能性もあると考えています。
リアルな世界はもちろんですが、そのようなバーチャル世界の中においても、最新の技術を利用し新たな価値を提供することで、グローバルでJCBブランドのプレゼンスと価値をより大きなものにしていくことに貢献していきたいと、私は考えています。