経験者が語るロサンゼルス

留学経験や語学力に
関わらず、
海外事業への
熱い想いを応援する制度

平 健登

2010年入社
ブランド事業統括部

所属部署・役職は取材当時のものです

日本人の価値観を客観視する力を身につけたい

海外トレーニーに応募する前は、国内の盤石な基盤があってこそのJCBという想いが強く、国内での仕事を志向していました。英語が苦手で海外業務に抵抗がありましたが、入社3年目のころに、信頼する複数の先輩や上司から「若いうちに海外を見ておくことは必ず財産になる」と勧められ、一念発起で応募しました。応募に際しては、「新しいビジネスを立ち上げて世界を相手に戦うために、世界から見た日本人の価値観を客観視できる力を身につけたい」と応募動機を伝えました。 異文化交流を通して海外アレルギーを払拭するということも目標のひとつに掲げ、ロサンゼルスに赴任する3ヵ月間の準備期間中は、苦手だった英語の猛勉強に費やしました。赴任したロサンゼルスでは、カード入会キャンペーンの企画・実行、加盟店訪問、提携企業の新規開拓などの営業活動から、コールセンターでの電話対応やマニュアル作りなどの事務業務まで、アメリカにおけるJCBカード事業全般を経験しました。 赴任当初は、自分が何をすべきか、何ができるかを探る毎日でした。
貴重な9ヵ月間のチャンスを無為に過ごすわけにはいかないという焦りや、大きな仕事を任されないというもどかしさから、毎日苦しかったことをよく覚えています。そんな時、現地のマネージャーから初めて仕事をもらうことができました。
コールセンターのマニュアル作成だったのですが、チャンスを逃すまいと、国内業務での経験を活かし、全精力を傾けてマニュアル作りにあたりました。それが無事評価され、新たな業務を次々に任されるきっかけになったことはとても印象深い思い出です。

国や地域の違いを越えて、新たなビジネスの創出へ

文化や習慣による日本とアメリカの違いも、あらかじめ予想していたとはいえ、実際に体験してみると、改めてそのギャップに戸惑うことが数多くありました。日本では当たり前のように進められた仕事が、日本で培った感覚だけではうまくいかないことも多々ありました。例えば、合理性よりも歴史や文化などが仕事の判断にも大きく影響していることも、その理由のひとつでした。自分が今まで持っていなかった判断軸が世界にはたくさんあることを学んだと思います。
赴任前は、国内の業務系の部署で、利用されたカード売上が正しく加盟店に支払われるか管理する業務に携わっていました。帰国後はブランド事業統括部に所属し、海外事業における戦略策定などにも携わっています。トレーニー経験後の一番の変化は、海外アレルギーが払拭できたこと、そして「新規事業を立ち上げ、そのビジネスが成功する場所であれば、世界のどこでも挑戦したい」と思えるようになったことです。日本ならではの強みをJCBの事業に活かし、海外で大きなアドバンテージを得ること、反対にどこかの国の考え方やアイデアを日本国内や他の地域で活かすこと。それぞれの国や地域を越えて、JCBが世界各国において、新しいビジネスを生み出す中心的存在になることが、私の目指すところです。