巨大な金額が動く法人カード全体の
利用額を拡大させつつ、迅速かつ正確な
審査判断が求められる。

信用企画部の法人与信チームに所属し、法人カードの審査基準の策定や与信管理を行っています。法人カードでは個人カードと異なり、個人の支払い能力ではなく、決算書や有価証券報告書、資本構成などの企業情報に基づいて審査を行います。カードの限度額を上げると利用額は増えますが、同時に貸倒損失となる額が増えるリスクもあります。法人カード全体の利用額を拡大させつつ、リスクをコントロールしていくのが私たちの役割になります。
審査の判断に際しては、個々の企業情報を見るだけではなく、業界の現状や動向なども審査の判断材料となります。現在、与信管理ツールを活用しながら審査の判断を行っていますが、必要に応じて決算書や有価証券報告書を見る場合もあります。そのノウハウをどう身につけていくかが審査業務の難しさです。限度額の増額依頼にも対応していますが、どこまで増やし、どこまで絞るか。その着地点を見つけ出していくのも審査業務の大切なポイントです。

法人カード市場の拡大に対応できる
迅速で効率的な与信管理システムの
構築を目指す。

現在、法令改正やキャッシュレス推進に関する政府方針に伴うニーズ拡大の背景として、法人カード市場は急速に拡大しつつあります。この市場をさらに勢いよく開拓していくために法人カード会員の与信管理の仕組みをどうブラッシュアップしていくかが課題となっています。たとえば、与信管理に関しては個人カードと異なり、アナログな業務工程を踏むことが多いのが現状です。個人カードでは一定オートマチックな審査が確立されていますが、法人カードの場合は人の手に依存する範囲が広く、どうしても時間がかかってしまいます。
拡大するマーケットに対応するためには、より迅速かつ正確な与信管理スキームの構築が求められており、現在、JCBでも新たな与信管理の高度化に向けて取り組んでいます。法人カード与信ならではのノウハウをどうシステムに組み込んでいくか、問題は多々ありますが、マーケット拡大とともに、0から1を創り出す基盤づくりに関われるのはとても貴重な経験であり、やりがいを感じています。

目下の課題は法人カード市場の拡大に
貢献すること。将来は各部門を横断するような
ビジネスモデルを構築したい。

大学では経済学を学び、もともとモノをどう売るかというマーケティングや販促に興味があったため、就職活動では当初メーカーを志望していました。JCBへの興味・関心をもったのは、会社説明会でクレジットカードビジネスの話を聞くなかで、決済のビッグデータを活用して、ひとつの企業だけでなくさまざまな企業・加盟店の販促に関わることができると感じたためです。また、説明会や面接などで社員同士が楽しく会話している姿がとても印象的で、仕事が多少大変でも周囲と協力して乗り越えられるだろうと確信できたことも志望の決め手となりました。
入社後は首都圏営業一部に配属され、約5年間、大手企業や中堅企業の法人カードの営業推進に従事、お客様の声を直接聞きながら、法人カードのニーズが急速に拡大していることを肌で経験することができました。まだまだマーケット拡大の余地がある、ではどうするべきか。まだ経験も浅い当時の私では明確な手法を確立することはできませんでしたが、異動後も引き続き法人カードの分野に関わることができ、現場で培った経験を活かしつつ、今度は与信管理という観点から市場開拓に挑んでいます。今後のキャリアとしては、加盟店事業にも興味があるため、加盟店部門も経験し、いずれは会員獲得、与信管理、加盟店と各部門・本部が連携して横断的に考えられるようなビジネスモデルを創り出すことが今の夢です。