加盟店でのカード利用を支える
オペレーション業務を管理する

クレジットカードをはじめとする、デビットカードやプリペイドカードなどの決済システムには、システム基盤はもちろんのこと、カード発行業務、売上請求処理業務、加盟店や会員からの問い合わせ対応など、さまざまなオペレーション業務が必要不可欠です。私が所属する売上サービス部もオペレーションを担う部署のひとつで、売上データに関わる業務を行っています。
そのなかで、私は顧客サポートグループで、加盟店からの不備伝票への対応業務を担当しています。金額の入力ミスや記載ミス、署名漏れ、伝票の出し忘れなど、加盟店サイドで生じた不備伝票を正常な伝票に戻すのが、私たちのグループの役割です。加盟店による不備伝票は月約1万件にものぼります。とりわけ年末年始やゴールデンウィークの時期など、カードの利用頻度が高まる時期は、不備伝票の発生も多くなります。
私たちの業務は加盟店からの問い合わせからはじまり、不備伝票の内容を正しく理解したうえで、どのように解決できるかをお答えし、正常な伝票に修正していくことです。一連のオペレーションは委託先のオペレーターの方が担いますが、私の仕事は業務全体の管理や、業務効率化の推進、対応が難しい事案への対処など、いわば現場監督のような役割になります。

解決に向けての調整の難しさ
解決したときの達成感とやりがい

この業務は、不備伝票をただ正しい伝票に修正すればいいというものではありません。例えば、売上金額を10万円と入力すべきところを1万円と入力してしまったと加盟店から問い合わせがあったとき、「はい、分かりました」と10万円に修正するわけにはいきません。当然、カード会員の方への確認が必要になります。カード会員の方はJCBのプロパー会員に限らず、提携カードやFC(フランチャイジー※)の会員の方もいらっしゃいます。間にカード発行会社が入る場合もありますので、その対応方法にもさまざまなケースが生じてきます。その解決に向けての調整が、この業務のいちばんの難しさです。
一つひとつの問題を解決し、加盟店からの要望に応え売上伝票を正常な状態に戻し、加盟店の方に感謝されたときには、達成感があります。とくに、営業部門からの売上に関わる大型トラブルのリカバリ対応を行い、対外影響を最小限に抑えたときは、JCBのカードビジネスを支える業務基盤として重要な役割を果たしたという、大きなやりがいを感じました。

※JCBが「フランチャイザー(ブランド保有会社)」として、銀行などの金融機関と提携してカード発行会社を設立、あるいは銀行本体発行方式を通じてJCBブランドの普及を図る制度。
設立したカード会社、本体発行を実施している銀行を「FC(フランチャイジー)」と呼ぶ。

これまでにない新たな提案で、
カードビジネスの枠を広げたい

就職活動をしていた当初は金融業界やカード業界に強い関心があったわけではありませんでしたが、会社説明会を聞くなかで、イシュア・アクワイアラ・ブランドホルダーというさまざまな役割を担っている「柔軟性」とその「柔軟性」を支えている社員一人ひとりの「前向きさ」、一就活生の質問に対して真摯に話を聞いてくださる「親近感」などに魅力を感じ、JCBへの関心・興味を深めていきました。ひとつの会社に営業部門・業務部門・システム部門など、別会社のような異なった仕事があり、自分の成長や能力の発揮に多くのチャンスがあると感じたのも、入社動機のひとつでした。
入社後、現在の部署に配属されましたが、ちょうど同じ時期に鳥取ソリューションセンターが開設され、入社半年後、売上業務の移管プロジェクトに参画する機会に恵まれました。5ヵ月間、売上データに関わるオペレーション業務の研修育成に携わることができ、若手のうちから責任ある仕事にチャレンジさせてもらい、とても貴重な経験になりました。
今後は営業部門も経験してカード市場の「現場」を自分の肌で感じ、業務部門で得た知識や経験も活かしながら、これまでにない新たな提案をできる人材になることが目標です。